医師法第17条違反になる?

医師法第17条違反とならないものとするまでの考える方

■医師法第17条違反とならないものとするまでの考える方

人命を救助するための機器を何の知識もない一般人が使っても大丈夫なのかな・・・と不安に思う人もいるかもしれませんね。


もちろんAEDは国が一般人も使用しても大丈夫と認めているのですが、そこに行き着くまでの簡単な経緯を厚生労働省が発表している資料から抜粋して紹介します。

=抜粋資料ここから=


AEDを例えば次の場合等において使用することは、一般的に医師法第17条違反とならないものと考えるということを明らかにする、という点を政府の方針としてお示ししたものです。この方針の考え方についてご説明申し上げます


除細動器は心室細動や無脈性心室頻拍に対し、強い電流を患者の心臓に流して治療する機械です。


その使用の際、心臓の状態の判断や電極を装着する部位等が適切でない場合には、患者の生命・身体に危害を及ぼす恐れがあります。そのため、基本的には医師、または医師の指示を受けた看護職員や救急救命士が使用すべきであると考えています。


一方、AEDについては、医学的な判断のほとんどは機械が自動的に行っています。
使用者が一定の知識・技能を身につけてさえいれば、患者の状態を悪化させる恐れは基本的にないという特徴があると承知しています。


「除細動の実施は早ければ早いほど救命率が高い」というAEDの特徴、それから公衆衛生の維持向上という医師法の保護法益などから考えると、医師等による速やかな対応を得ることが困難である等の一定の条件を満たす場合には、緊急やむを得ない措置として、医師等以外の者がAEDを使用することは一般的に違法性が阻却され、医師法違反とならないと考えられるのではないかと考えた次第です。


厚生労働省としては、非医療従事者によるAEDの使用について、少なくともこのような条件であれば非医療従事者が安全かつ有効にAEDを使用することができ、緊急やむを得ない措置として医師法違反とならないのではないかという、一定の条件を示すこ
ととしたものです。
これにより、非医療従事者が医師法違反となる恐れを気にせずにAEDを使用することが可能となり、救急患者の救命率向上に役立つのではないかと考えたところです。


*厚生労働省
 03/11/18 第1回非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方 検討会議事録より一部抜粋
 照会先 厚生労働省医政局指導課


=抜粋資料ここまで=

このような討議を繰り返すことによりAEDを一般人でも利用できるように国が認め、そしてAEDの普及が進んだのです。